なるべくお金をかけずに海外の美大へ留学する方法
- bohemianeugene
- 2021年10月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年8月23日
交換留学という制度がある。
日本の大学に在学しながら、提携している外国の大学へ留学できるという。
つまりは交換留学先の大学には学費を払わなくていいというありがたい制度。とは言え、海外留学となれば、学費の他にも、渡航費に家賃、食費、材料費もかかります。
東京芸大は私立美大に比べればはるかに学費は安いけれど、それでも海外留学は高いハードルであった。
それでも留学がしたかったのは、大学の先輩や、アルバイト先の先輩たちの留学経験談に憧れたからです。異国の人々との交流、異なる文化圏での失敗談、日本とは違う美術教育、そうした経験の数々が、彼らの誇らしげな表情から発せられる様は、眩しかった。
そうして積もり積もった留学コンプレックスからの解放を求めて、留学の手段を探し始めました。それが大学院に入りたての頃です。
ここは競争率の高い奨学金に望みをかけるしかないか・・・。しかし、もし奨学金が受けられなくて、留学が出来ないのでは困るのです。絶対留学したい。
一つのことに執着すると、他のことは考えられなくなってしまうもので、その時は、留学しなければ未来が見えない、くらいに思ってました。正直、誰も知らないような国でもいい、なるべくお金をかけずに留学したい。実力・将来性・人間関係・経済力・容姿などなど、色々なコンプレックスを抱える中で、何か自信になる経験が欲しくて必死だったのでしょう。
あるとき、大学の留学情報の貼られている掲示板をウロウロしていて見つけたのが日本学生支援機構(JASSO)の奨学金。指定された留学先への留学が決まれば、毎月数万円の奨学金が受けられるというものでした。百万円単位のド派手な奨学金の様な迫力はないものの、月々の家賃に充てられそうな堅実な額が良い。
大学名のリストを見ると、イギリスのスコットランドにあるグラスゴー美術大学、というところがある。ここにしようと即決しました。
今から英語以外の言語を勉強する気力は無いし、アメリカかイギリスかな〜と思っていた矢先のこと。留学期間は9月から11月までと短めだけど、留学コンプレックスから脱却するには3ヶ月で十分!
グラスゴー美術大学って聞いたことないし(失礼極まりない)、倍率も高くないだろうと踏んで、申請の準備を開始しました。
交換留学では、日本の大学内での審査基準を満たしていれば、留学先から断られることはまず考えられません。その審査基準のうち、語学力が一番のハードル。
イギリスの場合は、IELTSという、主にイギリスとニュージーランドで使われる英語試験のスコアが必要。 自主勉強のみで、なんとか必要なスコアを取得できたのは、ただただ幸運でした。必要なスコアぴったりだったので、本当にギリギリだったけど。この試験も一回25,000円の受験料なので、貧乏学生には痛いのです。
必要な書類を提出し、学内の審査にも通ったので、あとはひと夏バイトしまくってお金貯めよう。そんな風に油断していたころ、まさかの「交換留学受け入れ不可」のメールがグラスゴー美術大学から届きました。
この時、私は大学院の2年目を4月から休学していました。当時、東京芸大で交換留学をする人は、その年度に休学するのが通例だったのです。
交換留学ができると確信していたからこそ休学したのに、突然の受け入れ拒否。通学は出来ず、交換留学も出来ない、突如として宙ぶらりん状態。
つづく

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