制作行程3

1.糊おき
2.地染め
3.色挿し
4.蒸し、水洗い
2の地染めについて◎
通常の友禅染めでは3.色挿しの後、2.地染めを行います。
今回の制作では、順番を変えました。
地染めは通常、15cmほどの大きな刷毛を使って全体を染めます。面積が大きいので、全面を染めるのに時間がかかり、それだけ染めムラになりやすいからです。
地染めの前に、染めたくないない部分を伏せ糊(糊を広く塗って、おが屑をまぶして補強する)をします。
この伏せ糊が、ときには厄介です。まず、糊が乾くまで時間がかかります。そして糊が乾いたときに水分が無くなって生地がたわみ、そこに染料が溜まりやすくなります。するとムラになってしまうことがあります。
今回は、伏せ糊の行程を省いて、先きに地染めをし、そのあとに色挿しをしました。場合によっては、時短とリスク回避のために行程を変えることもあります。